サミー・ネスティコと金管アンサンブル(その4)…「Basie-Straight Ahead」をどうアレンジしたか

その3にあるように、「Basie-Straight Ahead」を実際に金管8重奏(3Trp, Horn, 3Trb, Tuba)にアレンジしました。

「Basie-Straight Ahead」金管8重奏

原曲はこちらです。

「Basie-Straight Ahead」Count Basie

以下、アレンジの際に留意した点です。

(1) キー

 原曲はC→E♭→Fと効果的に転調しています。

 原曲の1st Trpの最高音は曲の最後の方に出てくるE♭。
 金管8重奏(3Trp, Horn, 3Trb, Tuba)でハーモニーを組み立てるにはは高過ぎるので、
 うまくサウンドするようB♭くらいまで下げる必要があります。

 E♭をB♭まで下げるとすると、キーはG→B♭→Cとなるのですが、
 フラット系の(♭0〜5個の)キーの方がサウンドしやすいので、
 最終的にキーをA♭→C→D♭にしました。

 「短3度上・全音上の転調」が「長3度上・半音上の転調」に変わってしまったので、
 転調部分のフレーズを自然に繋がるように適宜変更しています。

(2) Bass→Tubaの置き換え

 原曲はずっと4分音符でウォーキングしていますが、最初の転調まではin 2のフィールにしています

 また、DrumsやPiano・Guitarがなくなる分だけスペースが出来るので、適宜フレーズに動きをつけています
 (特にメロディの隙間や、ソロと2声になっている箇所。)

 原曲のピアノソロ後のアンサンブルで大胆に休みにしています
 (原曲のリズムセクションがブレイクしているような感じになります。)

(3) アドリブソロの部分

 Tenor Sax Soloを1st Trbに、Sax Soli後のPiano Soloを3rd Trpに、そのあとのPiano Soloを2nd Trbに、それぞれ割り振り直しています。
 フレーズは各楽器にあうように作り直し、アドリブソロのラインとベースラインの2声で成立するように、一旦は音符で書いています
 (コードネームは併記しています。)

(4) オーケストレーション

 イントロのピアノソロはカットしました
 盛り上がる部分は(前後に無理がない範囲で極力)全員で演奏するようにし、そこに向かう過程は適度に人数を減らしています
 原曲のSaxセクションとBrassセクションの対比があるアレンジの箇所は、TrpとTrbなどある程度分かるような対比を作っています。
 DrumsやPianoのFillは、適宜原曲にないフレーズを作って対応しています。

…以上になります。

ここまでの作業で、Medium Fastの曲はなんとか形になりました(?)ので、
次は更に速いテンポの曲のアレンジに挑戦してみようと思います。
その3の選曲の条件と照らし合わせながら、
次にアレンジする曲として「Ya Gotta Try」を選びました。

「Ya Gotta Try」Count Basie


曲名通り、更に速い曲に挑戦です。