DTM修行(2) … SWAM全般の説明と使った感想
Audio Modeling社のSWAMシステムは物理モデリング音源で、基本的にはソフト上の仮想的な楽器を慣らした結果を計算してデータとして吐き出す仕組みです。
使い方のデモの動画を見ると、ブレスコントローラーでかなり自然にリアルタイムに演奏できるようです。
(私は実際の演奏には使っていませんが。)
実際の演奏をかなりの完成度で再現している動画もあります。
私は、Finaleで作ったアレンジをLogicで加工してデモ音源を作ろうとしているので、
Breath Controller用の設定を使って、
管楽器1パート毎にMIDIデータを再生しながらリアルタイムでブレスコントローラーで情報を入力していく形になります。
(Breath Controllerを使わない設定もありますが、試していません。)
使ってみて最初に戸惑ったのはタンギング。
ブレスコントローラーに息を鋭く入れても、はっきりしたタンギングの音で処理されません。
色々と試行錯誤してみると、タンギングをどの程度ハッキリさせるかは、
前の音との隙間(MIDIデータ上の無音)の時間の長さによって判定しているようです。
つまり、前の音と次の音の間に隙間がないとレガートになってしまうので、
タンギングありで演奏させたい音の前の音を全て短くする必要があります。
タンギング判定の際、隙間の量を音価ではなく時間で測っているところも厄介で、
何ティック短くするかはテンポによって変わってきます。
また、ソフト上でリアルタイムに処理しているため、
単独で音を再生した際にはハッキリとしたタンギングで処理された箇所が、
全ての音を再生した際にはレガートでタンギングの処理がされることもあります。
また、ブレスコントローラーでリアルタイム入力する際に、
レイテンシーの問題は結構大きいです。
クリックと息の情報を入れる1パートのみにしてもレイテンシーが出ることもあります。
(結局、後から息の情報を手作業で加工したりしています。)
ただ、それでも、実際に息を使って情報を入力できるのは管楽器奏者にはありがたいです。
通常、打ち込みの音にリアルなニュアンスを付加するとなると、
「この設定をこうして、あの設定はああして…」
という事が多いイメージだったのですが、
その代わりに(管楽器奏者には)具体的にイメージしやすい息のコントロールを使えるのですから。
プレイバックを聴いて、違和感のある箇所を見つけても、
「こんな音がしているということは、こんな感じの息の入れ方になっているだろう」
という見当で問題箇所が大体分かります。
ちなみに、最近打ち込んだビッグバンドの音はこんな感じです。
ブラスのアタックがフワッとしてしまうのをなんとか解決したいが、どうしたら良いのかよく分からず…。
(分かる方、教えてください。)
…ということで、いよいよ使ってない音源を使ってみます。
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