「On The Sunny Side Of The Street」を編曲してみた

ジャズスタンダード 「On The Sunny Side Of The Street」

NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でも取り上げられ、ジャズファンに限らず多くの方がこの曲を聴かれたと思います。
この曲の楽譜は沢山出版されていますが、

ビッグバンド編成で出版されているアレンジは難しいグレードと初級グレードしかないとのことで、その間を狙ったグレードのアレンジを書いて欲しい、

とのご依頼をいただき、早速アレンジしてみました。

作曲はJimmy McHugh。
(英語のwikiには「Fats Wallerが作曲したが権利を売ってしまった」という話もあると紹介されていますね。)

有名なのはLouis Armstrongの録音でしょうか。

「On The Sunny Side Of The Street」 Louis Armstrong

他のアーティストの録音もザッと聴き、
ビッグバンドの出版譜の難しいグレードと初級グレードの内容も確認。

今回のアレンジが狙う難易度の大体の当たりをつけ、
トランペットの最高音の指定を頂き、
オーソドックスなビッグバンドアレンジの方向で書きつつ、
難易度の調整で修正を重ねて、

結果、こんな感じになりました。

「On The Sunny Side Of The Street」ビッグバンドアレンジ

構成は

イントロ→テーマ(1コーラス)→Trpソロ(1コーラス)→Saxソリ(1/2コーラス)→Trbソロ(1/2コーラス)→アンサンブル(1/2コーラス)→Pソロ(1/4コーラス)→テーマ(1/4コーラス)

高校生・大学1〜2年生のバンドなどで取り組みやすい難易度を想定。
1st Trpの最高音は実音のB♭。
Saxソリは中盤の1小節(2:38あたり)は16分音符が多くて少し難しいかも。
楽譜には、アドリブソロのサンプルフレーズ、ピアノのコンピング、ベースラインも書いてあります。
(キーはA♭ですが、ベースラインはなるべく開放弦が出てくるように書いています。)

内容は、聴いて頂ければ分かる通り、カウントベイシーっぽいオーソドックスな感じです。
私自身、実際に演奏してみたいです。

ベル・ミュージック・プレスから3/7発売開始予定です。
http://www.msjp.jp/?n=082918

実際に演奏して頂けるようであれば、とても嬉しいです。
視聴用音源だけでも是非聴いてみて下さい。